「エアロハス」で失敗しないためのアレコレ。

こんにちは。

我家が注文住宅のハウスメーカーを決める上で決め手になったのはパナソニックホームズの全館空調「エアロハス」であることを書きましたが、その全館空調「エアロハス」の選択で失敗しないために押さえたいポイントがあります。

それは、「エアロハス本体の設置場所!」です。

それ以外にも失敗しないために知っておいて損はない事についてアレコレ書きます。

 

■エアロハスの設置場所について

エアロハスに限らず、全館空調には対応できる床延べ面積に限界があり、エアロハスの場合は約50坪と言われていますが、これは設置場所が好条件の場合と考えた方が良いです。そして好条件の場所とは、2Fの家の中心に近い位置になります。

すでにお気づきの方もいると思いますが、エアロハス本体から出るエアコンの風がちゃんと届くかどうかによるためです。

もし本体を家の隅に設置した場合、本体から遠い場所にはエアコンの風が届きにくくなります。また、1Fに設置した場合、重力に逆らって2Fに風を送ることになりますので、そのぶん風の届く距離が短くなります。家の広さによりますが、このポイントを押さえてエアロハスの設置場所を決めないと、折角エアロハスを選んでも、エアコンの設置が必要な部屋が出来てしまいます。

家のレイアウトとエアロハスの設置場所の相性が良ければ良いのですが、何を優先されるかは家主によって異なりますので、必ずしも2Fの中央に設置するのが正解とは限りませんが、このことを知っておくことで「失敗した!」と後悔することのないエアロハスの設置が出来ると思います。

ちなみに、契約前にある程度図面を書いて頂き、エアロハスの本体の設置場所について設計士さんと打ち合わせをすることで、エアコンの追加設置が必要な場所が無いか確認することが出来ます。ちゃんと設計士さんのお話を聞いていれば「知らなかった!」ということにはなりませんのでご安心を。

 

■エアロハスの吹出口の数について

エアロハスの吹出口を何処にするか決める必要がありますが、好きな所にいくつでも付けられる訳ではありません。正確な数量は忘れてしまいましたが、吹出口の最大設置数は1F/2F合わせて14ヵ所程度です。(我家は1F/2Fそれぞれ7ヵ所で合計14ヵ所)

そのため、家の間取りに合わせて効果的な場所又はしっかりエアコンを効かせたい場所を優先して位置決めをすることになります。

あと、お風呂の中に付けられませんので、お風呂を温かくするにはカワックなどの浴室暖房を付けることになりますが、寒くなければ良い程度であれば、お風呂の扉を開けておくことでも良いかもしれません。

我家の場合、吹出口の数が限られていますのでトイレには設置しませんが、全館空調の場合扉の下が少し空いていて空気の流れが出来ますので、トイレが寒いということにはならないようです。(この点は、住んでから書き足します。)

 

■エアロハスの専用エアコンについて

エアロハスの専用エアコンですが、すでに映像を見てご存じかと思います。見た目は一般家庭用のエアコンで、電気屋さんでも販売していそうなボディですよね。

私は、故障した時は家電量販店で同じパワーとサイズのエアコンを安く買って交換することもできそうと思っていましたが、違いました。

エアロハスのエアコン本体は、やっぱり専用エアコンで、各階のコントローラーと繋がっており、普通のエアコンでは機能しません。(そりゃそうですよね。。。)

そのため、故障した時はパナソニックホームズさんに修理を依頼し、買換えが必要になった場合もパナソニックホームズさんで交換して頂くことになります。

 

■フィルター掃除と点検口について

エアロハスには本体の中にHEPAフィルターが4個ついていて、定期的に掃除をしないといけません。稼働後全く掃除をせずに分厚い埃の幕が張った状態でエアロハスが効かなくなった!と修理の問い合わせが来ることもあるようです。

これとは別に、プレフィルターが1Fの床下にあります。この位置は比較的自由に決められるようですが、このフィルターの掃除のために床下点検口を付ける必要があります。

お風呂や洗面台の前に設置する方が多いように思いますが、我が家はフレームの僅かな段差や乗った時の微かな「キシッ」という音と共に床が動くのがあまり好きではないため、階段下の収納スペースに設置することにしました。このスペースには軽い大きなものを置くため、フィルターの掃除の時には簡単にどかすことが出来ます。お風呂の前に設置するのも仕方がないと諦めていましたが、図面を見ていたら階段下に点検口の設置場所が見えてきました。(笑)

余談ですが、最初は和室の畳の下に設置出来ないか相談したところ、設置は出来るがフィルター掃除のたびに畳をめくることになるのでお勧めしませんとアドバイスを受け、納得して止めました。

 

■エアロハス空調機能を最大限活かすために

エアロハスは全館空調ですが、専用エアコンの冷暖房の能力は大型の家庭用エアコンと同程度です。それ1台で家全体をカバーする訳なので限界もあります。そのためエアロハスを選択すると断熱材が標準より厚くなり、窓ガラスもペアガラス(複層ガラス)が標準設定となり、家全体の断熱性能が高く設定されます。

家全体の高い断熱効果があってこそエアロハスの効果が高まりますので、家の断熱性能を示す指標であるUA値の確認をお勧めします。パナソニックホームズでは機密性能を示すC値については分かりませんが、UA値については確認すれば必ず教えてくれます。

UA値は、その地域のZEH基準で定められたUA値をクリアすることを目標にすることになると思いますが、個人的にはエアロハスの効果を高めるためにZEH基準の数値をさらに0.1程度は下回る値(UA値0.6であれば0.5)を目指したいと考えています。